それぞれのカルチャーを突き詰め、ワザを磨き続ける出展者を
魂の文化祭では“ワザ者”と呼びます。
ワザ者たちのインタビュー記事”ワザ者談話”第6話は
「革」でものづくりをする楽尚(らくしょう)林尚生(はやしひさお)さん。
革製品を作り始めたきっかけは?
沖縄県立芸術大学の受験で初めて沖縄に来ました。一度目の受験はうまくいかなかったんですが、那覇の平和通りを歩いて、お線香や食べ物などが色んなものが混じった独特な匂いを嗅いだ時「ここだ!」って思ったんです。浪人時代も沖縄で過ごして、県芸大で絵画を学び始めました。
ところが、いざ大学に入ると何を描けばいいわからなくなって、在学中は絵画以外のものづくりに熱中していました。自分が撮った写真を印刷して冊子にしたら、友人がとても気に入ってくれて、お金を払って買ってくれたこともあります。自分の作ったもので、誰かが喜んでくれるのが嬉しくて、友人が出る演劇のフライヤー作りなども手伝っていました。
卒業までに世の中のことをもっと知りたくて、バイクで日本中を周っていたんですが、途中で交通事故にあって入院してしまいました。リハビリ中も何か作りたくなって、革を買ってメディスンバッグを作ったんです。 これがすごく面白くて、沖縄に戻ってからも革でものづくりを続けました。
他のブランドや工芸作家さんとのコラボに積極的なのはなぜですか?
初めてお店を構えた頃、隣に オーガニック草木染めTシャツ屋さんあったんです。毎日見ているうちに、 革に草木染めが出来たらカッコいいと思って、琉球藍染めのお財布を作ったのが最初です。
首里織作家グループsuisai.とコラボした「首里織名刺入れ」は、作家さん一人一人と話しあいながら作ります。同じデザインのものは一つもなく、すべて一点ものです。
「地元にこんなキレイな織物があるなんて知らなかった!」と喜んで買って下さる方もいます。首里織も地元の人に当たり前のように使ってもらえるようになったら嬉しいですね。これからも、ものづくりを通して大好きな沖縄の風習・自然・文化の魅力を伝えていきたいです。
誰かを想う気持ちや創造すること、それは文化や風習そして誇りと繋がっていると思います。目まぐるしく移り変わる世の中ですが、私たちにとって大切にしたいものを見つけたり感じられる文化祭にしたいです。
自分の為に、誰かの為に手間暇かけた「ものづくり」も体験しに来てください!
文化祭会場では、出展者との対話も歓迎。
見るもよし、食べるもよし、語り合うもよし。
“ワザ者”たちの魂に触れよう!
出展者情報公開中!
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